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自分だけの懐古的リイシュー盤

自分だけの懐古的リイシュー盤

1975年に三木聖子というアイドル歌手がデビューしている。彼女が1976年にリリースしたアルバム「聖子」を今聴いている。
先日、彼女のデビュー曲「まちぶせ」を偶然耳にして感慨深いものを覚え、Google play musicのキューにリクエストしたのだ。

リアルタイムで彼女のことは知らない。
検索結果で初めて、当時のバラエティ番組の「ぎんざNOW!」や歌番組の「夜のヒットスタジオ」、いくつかのドラマに出演していたことを知った。子供の頃に目にしていたかもしれないが、記憶には残っていない。彼女の活動期間は1975年から2年間と短く、3枚のシングルオリジナルアルバム1枚を残し、芸能界を引退している。

その5年後、石川ひとみのシングル曲「まちぶせ」と「三枚の写真」がヒットしている。
のちにこの2曲はカバー曲であることを知り、オリジナル曲を歌っていた三木聖子の存在を知った。
学生の頃に聞いた石川ひとみ版は郷愁感を伴う我が懐かしソングに定着しているが、三木聖子版の「まちぶせ」と「三枚の写真」には当時を振り返る懐古趣向とは異なる旋律が含まれている。

澄んだ歌声の石川ひとみに対し、三木聖子は表現力豊かな息づかいが印象的である。
ユーミンが三木聖子のために書き下ろした「まちぶせ」。ややアップテンポにアレンジされた荒井由実時代の「少しだけ片想い」。「三枚の写真」に刻まれた松本隆が描く風景。
その他のアルバム収録曲も漫画家の里中満智子が作詞を担当した「愛の旅」や星占いに想いを重ねる乙女心な「ホロスコープ」など俊逸揃い。
1976年のアイドル歌謡としては、ユーミンの楽曲提供に象徴されるようにニューミュージックからシティポップスに至る系譜を採り入れた先進的な出来映えだと思う。

顔の見えない歌手に自分の顔を差し替え、等身大の自分を写し見る。旋律に潜む当時の想い出の欠片へと繋がる潮流がそこにある。何かを外界に投影しながら使い古されたペルソナなる仮面をひととき外し、形而上に浮かぶ顔の見えない君と素顔の君に癒しを求める。

無分別に織り重なった新旧の歌声に癒されている。
このところの猛暑でちょっと疲れているのだろうか。

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