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白いページの中に

白いページの中に

高校生の時、毎晩ラジオのチューニングをニッポン放送にあわせ、オールナイトニッポンを聴いていた。
オールナイトニッポンが始まるのは、深夜の1時。いつも早めにラジオを付けていたので、コッキーポップというヤマハ提供の音楽番組に毎晩耳を傾けることになった。

このオールナイトニッポン待ちの時間帯に中島みゆき、チャゲ&飛鳥、八神純子、長渕剛、世良公則&ツイスト、小坂明子、クリスタルキング、柴田まゆみ、下成佐登子、NSPなどを知った。
定期的に変わる番組のオープニングテーマ曲だった、八神純子の「思い出は美しすぎて」、NSPの「八十八夜」、柴田まゆみの「白いページの中に」。
フォーク演歌が色濃い7人構成のチャゲ&飛鳥、澄んだ少年のような発声法が印象的だった長渕剛の巡恋歌、ロック御三家の異名を取った先駆的日本ロックバンドの世良公則&ツイスト。
当時お顔を一度も拝見したことはなかったが、今でもそらで歌える小野香代子の「さよならの言葉」、下成佐登子の「秋の一日」。
そのほか、何十年も聴いていない歌、改めて聞くまでは忘れてしまっているだろう多数の曲。

今から思い返すとデビュー前後の初々しい歌声であったが、いずれも既成のレコード会社主導の歌謡曲とは一線を画すムーブメントの台頭を予感させる叫びがあり、アーティストたちが育んできた何かを伝えるために叫んだその歌声はラジオの前の私たちの心に響き渡った。
今のJ-POPに繋がる胎動だったのであろう。
同時代を生きてきたからこそ感じ取れた息吹だ。

コッキーポップで出逢って以来、心のどこかにずっと隠れていて、何かの拍子に表出する歌詞やメロディー。それは、ふとしたきっかけで現在の日常から当時の私へ引き戻してくれる郷愁を伴った言い知れぬひとときである。

白いページの中に郷愁の源泉は埋もれてしまったが、あのとき、長い坂道を登ると何が見えていたのだろうか。

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